2012年から開始された介護サービスの1種が、定期巡回・随時対応型訪問介護看護です。利用者の家に定期的に訪問巡回を行ったり、日中、夜間を問わずあらゆる時間帯でも介護サービスを提供したりできる体制が整えられています。

一般的な訪問看護との違いは、訪問看護と連携したサービスが可能になっている点にあります。定期巡回・随時対応型訪問介護看護の具体的な仕事内容には、服薬やインスリン注射の管理が定期的に必要な方への対応や、服薬が自力では難しい認知症の方への対応が含まれます。こうした訪問看護の領域もカバーできる介護サービスが、定期巡回・随時対応型訪問介護看護には含まれているというわけです。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護のサービスはすべての人が受けられるとわけではありません。対象となるのは要介護1以上の認定者のみです。そのため、要支援1や要支援2と認定されている方は利用できないので注意が必要です。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、24時間365日休まずサービスを提供しているため、その勤務形態は複雑です。日勤はもちろん、夜間の呼び出しに対応した夜勤勤務もあります。就業形態も正社員からパートタイマー、そして夜勤専門従業員など複数の選択肢があるので、自分の生活に合った働き方を選ぶことが可能となっています。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護の仕事は、介護施設などで行われる業務内容よりも、利用者の要望に応じて柔軟に対応することが求められます。そのため、利用者のためにできることは最大限してあげたいという方にはぴったりの仕事と言えます。